症例紹介〜大腰筋による大腿神経の圧迫からの膝痛〜

おはようございます。皆様、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか?
気候もどんどん暖かくなり、活発に動き出し身体に痛みや違和感を感じる方が多くなってきました。
当院にも身体の不調で来院される方が、増えてきています。
数多く、ご来院される患者様の中から珍しい症状だった方をご紹介させていただきます。このブログを読んで、症状が似ていると思った方や、知り合いで似ている症状の方がいらしたら、いつでも気軽にご相談ください。
〜50代 男性 腰、太腿、膝の痛み〜
普段から慢性腰痛を持っており、出張で鹿児島県に来ていて、鹿児島に来てから2週間ぐらい経ってから急に腰の痛みと左大腿部前面、左膝にかなり強い痛みが出てきたという事で来院されました。
関西から新幹線で鹿児島に来ており、長時間座っていて鹿児島に来てからもパソコン作業で長時間座っている事が多いとのことでした。
普段、自宅ではベッドに寝ているそうですが、鹿児島に滞在中は民宿に泊まっており畳に布団を敷いて寝ていたそうです。
仰向けで寝ようとして、足を伸ばすと左の大腿部から左膝にかけてかなり強い痛みが走ると訴えていました。
なので、夜眠る時は仰向けで膝を曲げて寝るか、横向きで丸くならないと眠れないとのことでした。普段、仕事中に椅子に座っている間はそこまで痛くは無いけど、長時間座った状態から立ちあがろうとすると激痛で立ち上がれないとも訴えていました。
鹿児島に滞在するのは2週間しかいないということで2週間で何とかなりませんか?という相談を受けました。問診、診察をしていく中で、まず、腰の痛み、大腿部の痛み、膝の痛みを訴えたので「椎間板ヘルニア」を疑いLasegue Test,筋力、知覚テストを行いましたが異常は無く、「下位腰椎の椎間板ヘルニア」は問題なさそうでした。次に、痛みを訴えていたのが、下肢の前面だった為「上位腰椎の椎間板ヘルニア」を疑いFNSテスト(大腿神経伸展テスト)を行おうとしたところ、うつ伏せになった瞬間に左下肢の前面に激しい痛みが現れました。しかし、上位腰椎部の神経支配領域の筋力低下や知覚低下は見られませんでした。「上位腰椎の椎間板ヘルニア」を疑いましたが、確実にそう判断するにはまだ情報不足だと思い、座った状態で腸腰筋の筋力テストを行いました。すると、腸腰筋に力が入り筋肉が収縮し始めた瞬間に左大腿部前面から左膝にかけての激しい痛みを訴えました。次に、膝関節部の痛みも訴えていた為、膝の軟部組織損傷(靭帯損傷や半月板損傷)も疑い、靭帯、半月板に異常が無いか、幾つか徒手検査を行いましたが、靭帯損傷や半月板は問題無さそうでした。
以上のことから、「上位腰椎の椎間板ヘルニア」の可能性も疑いながら、腸腰筋が硬くなることによる大腿神経の圧迫による大腿神経痛「腸腰筋症候群」の可能性が1番高いのではないかと判断しました。
ここから施術に入り、大阪の春日スポーツ医学研究所の春日 啓 先生が考案された「春日式の神経筋連絡手技法」を使い、骨盤周囲の筋肉(腸腰筋を中心に)にアプローチをしていきました。初日の施術後は直後はかなり良かったものの、宿の戻ってからまた痛くなってきたとのことでした。そこから2週間、1日おきに施術をして行った結果、関西に帰る頃には痛みが残りわずかになっていました。患者様にも「これなら家まで楽に帰れそうです!」と言っていただきました。
それから数ヶ月が経ち、先日、整骨院の方に連絡があり、「おかげさまであれから痛みもなく、毎日楽に過ごせています。本当にありがとうございまいた!」と言っていただきました。
当院では、様々な症状に対して「何が原因でこの症状が出ているのか?」という事を念頭に置き、様々な可能性を考え、検査をし、その原因に対してアプローチを行なっています。
一つ一つの可能性にも症状説明を丁寧に行い、安心して施術を受けられるように努めています。
身体の不調を感じ、どうにかしたいという方は、いつでも気軽にお問い合わせ下さい。

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