脳梗塞について

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?
梅雨入り前なのに、天候の悪い日が多く、気持ち的にも落ち込んでいる方が多いのではないでしょうか?天気のせいで頭が痛い。気分が悪い。という方のご来院がここ最近、増えてきています。
肩凝り、首凝りから来ているものもあれば、胸郭出口症候群から来ているものなど原因は様々です。
その中でも、頭痛や、気分が悪いなどで怖いのが、「脳梗塞」です。
今回は脳梗塞の症状や、簡単なテスト法をご紹介します!
そもそも「脳梗塞」とは・・・
「脳梗塞」は「脳卒中」の中の1つであります。
「脳卒中」とは、脳の血管が詰まったり、破れたりすることにより脳が障害を受ける病気です。「脳卒中」を発症すると、障害を受けた脳が司っていた身体機能や言語機能が失われたり、場合によっては死に至ることもあります。「脳卒中」には、脳の血管が詰まる「脳梗塞」と、血管が破れる「脳出血」や「くも膜下出血」があります。症状として、
1.意識障害(ぼぉーっとする程度のものから完全に無くなってしまう重いものまで)
2.半身麻痺(障害された脳と反対側の手足に力が入らなくなります)
3.半身感覚障害(感覚がなくなったり痺れがきたりします)
4.言語障害(口がうまく回らなかったり、つじつまが合わなくなったり、言葉が出てこなくなります)
5.視野障害(片側が見えなくなったり、物が二重に見えたりする)
6.動作の異常(いつもできている事ができなくなったりする)
7.身体や手足のバランス障害(ふらついたりします)
8.頭痛、めまい、嘔吐 などがあります。

最近、注目されているものがあり、それを一過性脳虚血発作(TIA)というものがあります。
脳梗塞の前触れと言われていて、手足の麻痺や、感覚障害、言語障害などの症状が一時的に出現し、すぐに治るというものです。(一般的に数分〜15分程度)この状態を放置しているとその後20〜30%の人が脳梗塞になってしまうと言われています。

脳梗塞の原因は高血圧や糖尿病などによって引き起こされる動脈硬化とされています。
脳血管が詰まる原因として、「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓症」の3つのタイプに分類されます。
「ラクナ梗塞」
脳血管のうち太い動脈から枝分かれした細い血管が詰まってしまう事で生じる比較的小さな梗塞で脳幹や視床など脳の深部にできるもの。高血圧が主な危険因子ではあるが、糖尿病や、脂質異常症などの、生活習慣病には注意が必要です。
「アテローム血栓性脳梗塞」
比較的太い血管に動脈硬化により血管の内側にプラークと呼ばれる塊ができ、プラークが破れることでできた血栓によって、血管が狭くなったり、詰まったりして生じるタイプ。高血圧や糖尿病、脂質異常症、喫煙などの生活習慣病が、主な危険因子である。太い血管に梗塞が起こるため意識障害や、身体の麻痺など、はっきりとした症状が出現する事が多い。
「心原性脳塞栓症」
心臓でできた血栓が血流にのって脳血管まで移動し、詰まってしまう事で生じるタイプ。心房細動と呼ばれる不整脈で60歳以上の高齢者に多く見られる。心臓にできる血栓は比較的サイズが大きく、太い血管が詰まってしまうことから、死亡や、重度の後遺症の確率が高くなる。
脳梗塞の確定診断には、CT検査やMRI検査が必要ですが、古くから医療現場ではある程度の診断を身体診察でも行ってきました。
「バレー徴候」や「ミンガッツィーニ徴候」と呼ばれる身体所見は、脳梗塞や脳出血などの疾患を強く疑う所見です。
「バレー徴候」とは、
元々は、1913年に、イタリアの神経学者Giovanni Mingazzinが発表した「ミンガッツィーニ徴候」という、身体所見がありましたが、その後、1937年にJean A barreが、変法として発表したものを、「バレー徴候」と言います。「ミンガッツィーニ徴候」と「バレー徴候」は類似点が多いですが、微妙に違いもあります。一般的に上肢の「バレー徴候」が頻用されます。
「上肢バレー徴候」
患者の手掌を上に向けてぴったりと指をくっつけた状態で両腕の肘を伸ばしたまま肩と同じ高さで前方に挙上してもらう。そのまま、目を閉じてもらい、10秒間姿勢を保持してもらう。上肢の錐体路障害の影響を受けると回外筋よりも回内筋、伸筋よりも屈筋が強く緊張するため、麻痺側の上肢は回内し、次第にゆっくりと腕が下がってきます。
「下肢バレー徴候」
患者にうつ伏せになってもらい、両側の膝関節が接さないように床面から足を持ち上げさせて、135°で姿勢を保持してもらいます。下肢が錐体路障害の影響を受けると、屈筋よりも伸筋が強く緊張するため、麻痺側の下肢が次第にゆっくり下がってきます。患者は診察時、うつ伏せの為視覚での補正ができないので、下肢バレー徴候をチェックする際には閉眼は不要です。
「ミンガッツィーニ徴候」
主に、下肢の錐体路障害の影響を評価する方法として扱われます。「下肢バレー徴候」とは異なり、仰向けになった状態で両股関節と両膝関節を90°に屈曲してもらいます。下肢の錐体路障害を受けると、麻痺側の下肢は体制が保持できずにゆっくりと下がってきます。

これらの徴候を認めれば、脳梗塞や脳出血を強く疑う必要があります。
しかし、あくまで確定診断をするには、画像検査を行う必要があり、これらの徴候があれば100%脳卒中であると確定付けるものではありません。
脳梗塞は、早期発見、早期診断が好ましく、「バレー徴候」や「ミンガッツィーニ徴候」を認めた場合は、可及的速やかに医療機関を受診する必要があります。

もしも、脳梗塞のような症状が見られる場合は、このようなテストを行うことをお勧めします。

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