肩こり
首に痛みを感じたことがある人はとても多く、
そもそも首は重い頭を支えて上下左右に動かすため
大きな負担がかかっています。
首の痛みは日常生活を改善するだけで治ることもあるので、
原因別改善法について解説します。
首の後ろから肩と背中にかけての表面にある僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲挙筋という筋肉によって肩こりは起こります。長時間、同じ姿勢によるデスクワークや運動不足、猫背など姿勢が悪い、冷房による冷えなどによって、僧帽筋や肩甲挙筋が緊張して硬くなることが原因です。
- 血行不良
- 血液の流れが悪くなっているので入浴やマッサージをして血液循環を良くすることで改善されます。
- 末梢神経の圧迫
- 血行の悪い状態が長く続くことによって、末梢神経が圧迫されダメージを受けることがあり、痛みやしびれ、偏頭痛などの症状が出てきます。いつも同じ場所が痛む場合は放置していると症状は悪化してしまうだけなので、早期に専門家に診てもらうことをおすすめします。
- 胸郭出口症候群
- 頚椎を出た神経が末梢にいたるまでに何箇所か筋肉と筋肉もしくは筋肉と骨によって圧迫を受けやすい場所があります、代表的なのが過外転症候群です。
胸の前の小胸筋が硬くなり神経と血管を圧迫して肩こりと同じような症状が出ます。あと首の前方の前斜角筋と中斜角筋の圧迫によって起こる斜角筋症候群も知られています。胸郭出口症候群は肩のマッサージや針施術でよくなることはなく原因を治すための施術をしないといけません。
- 五十肩
- 医学的には肩関節周囲炎と呼ばれ、突然肩周辺に強い痛みを感じる急性期と、肩の動きが制限される慢性期に分かれます。
- 頸椎椎間板ヘルニア・頚椎症性神経根症
- 肩の同じ場所に激痛が走り、腕や手にも痛みやしびれが出ることが多いです。デスクワーク、上を見上げることが多い仕事や首に負担がかかるスポーツでも起こりやすいです。
- 高血圧症
- 肩の周囲の血流が悪いことで心臓は血流を良くしようと血液を増やすのですが、血液の増加により血圧が上がることがあります。
- 狭心症や心筋梗塞
- 左肩だけがこったり痛みがある場合は、心臓の病気の可能性があります。首の後ろや左肩に伝わり痛みが出ます。
肩こりには病気が隠れている可能性もあります。肩こり以外にも頭痛や動悸、めまい、胸痛・めまいなどの症状がある場合は要注意です。入浴やストレッチ、マッサージをしても痛みが続く、いつもと違う肩こりで違和感があった、手や腕のしびれなどがある場合は危険な病気のサインかもしれません。
- 適度な運動
- 筋肉を使うこと血流が良くなります。ストレッチなどを毎日するように心がけましょう。過度な運動はからだに負担をかけ筋肉を疲労させてしまうので避けてください。
- 同じ作業を長時間行わない
- パソコン作業は、前かがみになることで肩の同じ筋肉に負担ががかかります。また、長時間同じ姿勢を続けることでも筋肉が硬くなり血行不良となります。こまめに休憩を取るようにして肩の筋肉と目を休ませてください。
- 十分な睡眠
- しっかりからだを休ませることによって疲労が次の日まで残りません。硬めのマットレスは、首の骨の自然なカーブを保ち肩こりを改善します。テレビやパソコン、スマートフォンなどを寝る直前までしてしまうと、目が疲れてしまい睡眠の質が低下するので寝る前はリラックスできるように工夫しましょう。