スポーツをする皆様へ

おはようございます。皆様お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

今年はオリンピックを始め、スポーツを見る機会が多いと思います。高校生も夏になると、インターハイや甲子園など、学生でもスポーツに力を入れる人が多くなってきました。当院にも社会人から小学生まで様々な年代の方が来院されています。スポーツをするにあたってパフォーマンスを上げるためにどんなことをしていますか?と、患者様に話を聞いていると、「トレーニングを頑張っています。」「練習を毎日頑張っています!」などトレーニングや練習を頑張っているという声をよく聞きます。パフォーマンスを上げるにはとても素晴らしいことです!しかし、故障が多いのも事実です。身体の疲労が溜まっていると筋肉の動きも悪くなり関節の可動域も悪くなります。筋肉の動きが悪い状態で、無理に動かし続けると筋肉の付着部である骨に負荷がかかり、骨膜炎や疲労骨折の原因にもなります。今まで、トレーニングを頑張ってきたのに疲労骨折をしてしまって試合に出れなかったという患者様を何人も見て来ました。スポーツのパフォーマンスを上げるにはむやみやたらに鍛えるだけではなく、身体のケアも大切なのです。疲労が溜まりきっている状態では筋肉の動きも悪いので身体も動きません。身体の動きが悪いと怪我にもつながります。疲れている状態でどれだけ動けるか?というのも大切ではありますが、少しでもいいパフォーマンスをしたい!競技寿命を伸ばしたいという方で故障が多い方は、トレーニング内容を見直し、ケアを特に大事にすることをオススメします。

筋肉を柔らかく、いい状態にしてあげれば身体の使い方が良くなり、パフォーマンスの向上、怪我の予防にもつながります。当院の施術法の春日式PNF神経筋連絡手技療法では、神経にアプローチし、神経からの筋肉への伝達を促進し筋肉を緩める効果があります。筋肉を緩めて代謝を促進させるので乳酸を早く引かせる効果があり、疲労回復に大きな効果があります。

身体のケアをしっかりと行い、より健康な状態で長くスポーツが楽しめるように、少しでもパフォーマンスが上がるように身体のことをよく考えてトレーニングなどを行っていきましょう。

疲労回復、怪我予防、パフォーマンス向上をしたいと思われる方、知り合いの方でどうすればいいでしょうか?と相談を受けたりした方、チームの指導を行ったりしている方はいつでも気軽に当院にご相談ください。

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インターハイ!

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

7月末から8月にかけて全国高等学校総合体育大会(インターハイ)北部九州総体2024が九州北部(福岡県、佐賀県、長崎県、大分県)と一部競技が北海道、福島県、和歌山県で開催されました。

当院がサポートを行っている、れいめい高校女子バスケットボール部は2年連続3回目の出場で全国ベスト16を目指して日々頑張って来ました。

8月4日に1回戦があり、対戦相手は岩手県代表の盛岡白百合学園でした。昨年のインターハイも同じ対戦相手で生徒たちはリベンジに燃えていました。試合序盤は主導権を握っていましたが、中盤から逆転を許し、ジリジリと離され10点程リードを許した場面もありました。試合終盤にかけて盛り返し、終了前についに逆転しました。残り5.1秒、77-75と2点差でリードしていて勝利は目前したが、残り1秒を切って放たれた相手チームの3ポイントシュートがブザーが鳴り響くと同時にリングに吸い込まれ77-78と1差点差で敗れてしまいました。試合終了後生徒たちは落ち込んでいましたが、切り替えて身体のケアを行い、1年間の目標の県内4冠、全国での2勝、3勝を目指して前を向いていました。10月には最後の県大会のウィンターカップ予選も始まるので、最後まで気を抜かずに全力で頑張ってほしいです。

翌週の8月10日からは、柔道協議が大分県大分市で開催されました。

鹿児島院に来院されている鹿児島情報高校柔道部3年生の「瀬戸上 泰将 君」が男子団体戦と男子個人(60 kg級)に出場しました。瀬戸上君はインターハイ前の試合中に肘の靱帯を断裂してしまうという大きな怪我をしてしまいました。なんとか施術をして、テーピングで固定を行い、試合には出場する事ができました。団体戦ではすぐに負けてしまいましたが、個人戦では1回戦、2回戦と勝ち上がり、迎えた3回戦、粘りながら試合を進めて行きましたが、僅差の差で敗れてしまいました。

まだまだこれから柔道人生は続いていくと思うので、肘の治療をしっかりとして、完全復活して欲しいです。

れいめい高校と瀬戸上くんのサポートは阿久根院の副院長、福浦先生が帯同して来ました。

他にも帯同はできませんでしたが、いつもケアに来てくれる陸上部の高口さん、西園さんもインターハイに出場しました。

いつも、治療に来ている子たちが全国で活躍しています。

当院では一般的な整形疾患だけでなく、スポーツ障害にも力を入れています。

来院されている皆さんの今後の活躍を願っております。

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シンスプリントについて

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

ここ最近、小学生、中学生、高校生のスポーツの大会が続き、運動部の学生の子供たちが数多く来院されています。ランニング中に足のスネが痛くなったことはありませんか?あまり聞きなれない言葉ですが、これはランニングやジョギング中に発生するシンスプリントと呼ばれるスポーツ障害の症状かもしれません。走ったり、ジャンプをしたりしたときにスネの内側に痛みが出ます。最近はランニングやジョギングブームもあって、シンスプリントに悩まされているランナーが増えています。スポーツを始めたばかりの人に多く見られ、初心者病とも呼ばれています。今回は、数あるスポーツ障害の中でも多い、「シンスプリント」についてのお話です。

「シンスプリント」は脛骨の周りにある骨膜が炎症を起こすスポーツ障害です。脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれます。運動時や運動後にスネ内側の中央から下方1/3にかけて、ズキズキとした痛みが生じます。

「使いすぎ症候群(オーバーユース)」の一つで、走る、飛ぶなどの激しい運動を繰り返し行なっていると発症しやすいと言われています。中・長距離ランナーやサッカー、バスケットボール選手に多く見られ、とくにシーズンの初めや新人選手が急激にハードなトレーニングを始めた際に発症しやすくなります。

走る距離や負荷を減らすと快方に向かう場合もありますが、練習を再開すると再発を繰り返すケースが多いといわれています。ひどくなると安静時にも痛みが出るようになるので原因となる要因を取り除く事が大切です。

シンスプリントの発生のメカニズムには諸説あり、はっきりとしたことは明らかになっていません。主な発生要因としては、内的要因として、オーバートレーニング、負担のかかりやすいランニングフォーム、扁平足や回内足、下肢の筋力低下や柔軟性の低下があり、外的要因としては、硬い地面でのトレーニングや、クッション性の薄いシューズの使用があります。

シンスプリントから疲労骨折になることもあります。シンスプリントは痛みを感じる部分が10cm程度と長く、約40%は両方のスネに症状が出るのが特徴です。一方、疲労骨折の場合は、片方にのみ発症するケースがほとんどで、5cm以下のピンポイントで痛みが発生します。ただしこうした症状だけで、自己判断するのは危険です。気になる症状があったら、整形外科でMRIによる画像検査を受けることをオススメします。

シンスプリントを発症している多くの方は下腿部の筋肉、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋が硬いことが多く、これらの筋肉を緩めてあげると症状が改善する事がほとんどです。

シンスプリントでお悩みの方はいつでも当院にご相談ください。

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タナ障害について

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

梅雨時期になり、関節の痛みを訴える方が増えて来ました。当院にも膝の痛み、肩、腰の痛みを訴えて来院される患者様が増えて来ています。今回は、その中でも、膝の痛み、「タナ障害」についてのお話です。

まず、「タナ障害」とは…

そもそもタナとは、膝のお皿(膝蓋骨)の内側に存在する滑膜状のヒダ(滑膜ヒダ)のことを指します。滑膜状のヒダは関節包内(関節を覆う袋の中)にあり、母親のお腹の中にいる胎生期に関節包が作られていく過程の中で一時的にヒダも作られます。ヒダは成長するとともになくなっていくのですが、日本人の約5〜6割の人が残るといわれています。タナ障害とは思春期から青年期に多い障害で約50%の人に滑膜ひだがが関節に挟み込まれて、膝にある関節の内側にある滑膜ひだに炎症が起きてしまう障害です。

滑膜は膝の動きを滑らかにする滑液という液体を生成している膜で、ここに炎症が起きてしまうと、膝をスムーズに動かすことが出来なくなったり、膝を動かすと痛みやポキポキと音を感じたりします。

野球・バレーボール・バスケットボール・ハンドボールなどのジャンプやダッシュ・ターンなどの膝の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返すスポーツ競技に多く発症します。一般の方でも運動習慣のある人は誰しも起こりえる障害です。多くは中高生の部活動で発症することが多いです。

発症のメカニズムは、膝の曲げ伸ばしや捻ったりの動作で滑膜ひだが挟まることで、炎症を起こします。外傷がなくても曲げ伸ばし捻る動作を繰り返すと徐々に痛みが増えてくるのが特徴です。

初期の症状としては、膝蓋骨(お皿)の内側や下側に痛みを感じます。次第に膝がぐらぐらするなどの不安定さを感じてきます。そして痛みが起こり動きが制限されるようになります。悪化すると歩行中や運動中に突然、膝崩れを起こしてしまいます。

診察では、「たなテスト」と呼ばれる検査が行われます。この検査では、膝蓋骨の内側の下の方を施術者が親指で押さえた状態で、膝を曲げます。この時に痛みを自覚するときや、施術者が「引っかかり」を感じる時にタナ障害が疑われます。

タナ障害の治療法としては、1番大事なことは、運動を休み、膝の安静を保つことです。しかし、運動は続けられる事が多いため、重症化させてしまう人が多いので注意が必要です。

関節付近に炎症を起こしてしまっている状態が多いため、アイシング等を行い、膝を支える筋肉である、大腿四頭筋の筋緊張をほぐしてあげたり筋力維持訓練などを行い、膝関節への負担を減らせば症状は落ち着き始めます。

重症化してしまうと、手術適応となるため早期発見、早期治療が大事です。

タナ障害かもと思われた方は当院にいつでもご相談ください。

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モートン病について

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

本日はモートン病についてのお話です。

モートン病とは、足趾(足の指)にかけて向かう神経が足趾付け根の靭帯の下を通っており、慢性的に圧迫されて起こる神経障害をモートン病と言います。この状態が長期化すると、指と指の間を通っている神経がこぶ状に腫れてしまうモートン神経腫ができることがあります。中年以降の女性に多くみられます。

モートン病の主な原因は

・つま先の細いハイヒールを常に履いている

・つま先立ちをする格好を長時間行っている

・中腰での作業

・過度なランニング

・外反母趾などの骨の変形

・誤ったサイズの靴選びなどがあげられます。

モートン病の症状として

主に第3~4足趾間(足の中指と薬指の間)、第2~3足趾間(足の人差し指と中指の間)に、・ピリピリと刺すような痛み・灼熱感のある痛み・痺れ、けいれんなどの神経症状があります。症状には個人差があり、痛みが足趾や足の甲、ふくらはぎにまで及ぶこともあります。

モートン病の検査

診察にて生活環境の問診・触診を行います。

モルダーテスト・・・足の前側を挟むように横から圧迫し、疼痛の確認をします。痛みがあればモートン病と診断されます。

ティネルサイン・・・痛みの箇所(神経障害部)を叩き、痛みがその先へ広がればモートン病と診断されます。

モートン病の確定診断には、必要に応じてレントゲンやMRI検査などを行います。

モートン病の治療

治療法は保存療法と手術療法があります。

保存療法として、痛み・痺れなどの症状が強い場合は、靴はつま先への負担の少ないものを選び、ヒールは低いもの、クッション性のある靴やインソールを柔らかくするなど足に合う靴を履きましょう。痛みなどの炎症を抑えるために湿布や消炎鎮痛剤の服薬、ステロイド注射にて経過を見ます。症状に合わせてアーチサポーターやソール(靴の中敷のような装具)を使用することもあります。また、モートン病の原因としては、足底の横アーチの減少にも関連している事があり、足底部や下腿部の筋肉をアプローチし、横アーチを作るようなテーピングをすることもかなり、有効的です。

手術療法としては、保存療法で効果が見られない場合や痛みが強く続く場合は手術が必要になる場合がありますが、頻度としては少ないです。

当院では、モートン病に対しての施術例が多数あり、手技療法、テーピング、日常生活指導などをして対応しています。モートン病にお悩みの方はいつでも当院にご相談ください。

 

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ギラン・バレー症候群について

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

本日は『ギラン・バレー症候群』についてのお話です。

ギラン・バレー症候群とは別名:GBS、急性特発性多発神経炎、急性炎症性脱髄性多発根神経炎と呼ばれます。

神経は、脳や脊髄といった「中枢神経」と、中枢神経から分かれて全身に広がっていく「末梢神経」の大きく二つに分類されます。ギラン・バレー症候群は末梢神経の障害によって、力が入らない、感覚がわかりにくい、痺れるなどの症状を起こす病気です。多くの場合は、発症前1カ月以内に風邪症状や下痢といった感染症の症状(先行感染)が見られます。日本での発症率は年間10万人あたり1~2人で、やや男性に多い傾向があります。小児から高齢者まで、あらゆる年齢層で発症する可能性があります。神経症状発症から4週間以内に症状はピークになり、その後回復が始まり元の状態に戻っていきます。ただ、重症例では呼吸筋の麻痺、自律神経障害(重度の血圧変動、不整脈など)により生命にかかわる場合もあり、死亡率は約1%、約20%の方は発症から1年後にも何らかの障害が残存しています。再発は2~5%の方にみられます。

原因と症状としては、ウイルスや細菌などによる感染症を引き金として免疫機構が活発になった結果、自分自身の末梢神経を攻撃してしまうことが原因として考えられています。症状としては、手足に力が入りにくくなり、数日にわたって悪化することが典型的です。他に、手足の感覚の異常、痛み、顔の筋肉の麻痺、目を動かす筋肉の麻痺、飲み込みに関係する筋肉の麻痺、さらに重症の方の場合は呼吸に関係する筋肉の麻痺や、自律神経の障害(重度の血圧変動、不整脈、発汗の異常、排尿障害など)が起こることもあります。

症状や診察の結果、ギラン・バレー症候群が疑われた場合、次のような検査を行います。① 血液検査・・・末梢神経障害を引き起こす他の疾患を鑑別することに加え、末梢神経の構成成分に対する抗体(抗ガングリオシド抗体)の有無を調べるために行います。ギラン・バレー症候群の方の約60%に抗ガングリオシド抗体がみられます。

② 髄液検査・・・脳や脊髄の周りには、脳脊髄液という透明な液体があります。ギラン・バレー症候群では脳脊髄液内の蛋白が増加し、細胞数(白血球数)は正常、という変化が見られることが多く、診断の根拠になります。脳脊髄液は横向きで寝ていただいた姿勢で腰に針を刺して採取します。

③ 神経伝導検査・・・皮膚の上から末梢神経を電気刺激して、末梢神経が正常に機能しているかを判断する検査です。ギラン・バレー症候群では、電気刺激が伝わる速度が遅くなるなどの異常がしばしばみられます。

治療法としては、ギラン・バレー症候群の原因となっている免疫反応を調整する目的で、①免疫グロブリン大量静脈注療法(免疫グロブリンという血液製剤を5日間連続で点滴する治療法)や②血液浄化療法(血液中の病気に関係する物質を取り除いてから体内に再び戻す治療。多くは1~2日おきに5回前後行う治療)が行われます。

免疫グロブリン大量静注療法と血液浄化療法の治療効果は、ほぼ同じと考えられており、特殊な機械が不要という点から免疫グロブリン大量静注療法が選択されることが多いです。さらに呼吸する筋肉が麻痺した場合は人工呼吸器を装着したり、飲み込みの筋肉が麻痺して口から物が食べられなくなった際は、チューブを用いた経管栄養などを行ったりすることもありますが、症状の回復に伴って終了できることが多いです。また、手足を中心とした弱った筋肉に対するリハビリテーションも重要です。

症状が似ている、どうかなと思われる方は医療機関の受診をお薦めします。

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オスグッド・シュラッター病について

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

ここ最近、小学生、中学生、高校生のスポーツの大会が続き、運動部の学生の子供たちが数多く来院されています。今回は、数あるスポーツ障害の中でも多い「オスグッド・シュラッター病」についてのお話です。

「オスグッド・シュラッター病」とは、膝の下の骨(脛骨)の骨が盛り上がり、痛みを伴う病気になります。

主に、成長期の子供に多く、バスケットボールやバレーボール、サッカーなどのスポーツを活発に行う10~15歳の子供に多く発症します。膝前部と下部に生じる痛みや発赤(ほっせき=皮膚が赤くなること)、熱っぽさを生じる病気です。膝関節を屈伸する動作を過剰に行ったときに、膝蓋靭帯(しつがいじんたい)が付着する脛骨粗面(けいこつそめん)に負荷がかかることにより起こります。

原因としては、成長期の子供では、骨の成長にその周囲の筋肉の成長が追い付かず、バランスがうまく取れていない場合があります。その状態では筋肉に強度と柔軟性がないので、スポーツなどの運動を過度に行うと、大腿四頭筋から繋がる脛骨粗面部に負荷がかかり、軟骨の一部がはがれるなどの物理的刺激が生じます。成長期の結節部は柔らかいために刺激がより加わり、熱っぽさや腫れなどの炎症を生じやすいです。運動を休止すれば症状は緩和されますが、継続するとさらに悪化し、脛骨粗面部が隆起してきます。成長期を過ぎれば症状は治まります。

治療法としては、一般的に整形外科に行くと現在行っているスポーツを一時的にやめさせるように指導します。子供はたいてい痛みを我慢してスポーツを継続し、症状を悪化させることが多いです。スポーツをした後も身体のケアをしっかりとすれば、スポーツを続けることもできます。まずは膝に負荷をかけさせないようにすることが重要です。症状の緩和には、アイシング(酷使した部分を氷で冷やすこと)や、脛骨粗面部に付着する筋肉を柔らかくすること(ストレッチやマッサージなど)サポーターやテーピングなどによる膝蓋靭帯、脛骨粗面部の負荷の軽減が有効です。

オスグッド・シュラッター病の鑑別診断として膝蓋靭帯部の炎症で膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝、またはジャンパーズ・ニー)や膝蓋靭帯部の側面の炎症で膝蓋下脂肪体炎(フォッファ病)との鑑別が重要です。

当院にもオスグッドで膝が痛く、曲げられないという患者様が多数来院します。、鑑別診断をしっかりとしたのち、主な原因となる大腿四頭筋のマッサージや春日式の神経筋連絡手技療法を用いてオスグッド・シュラッター病にアプローチします。膝が曲げられなく、屈伸運動ができない方でも一度の施術で膝が曲がり屈伸運動ができるようになる症例が多数あります。

オスグッドや成長痛、スポーツ障害でお悩みの方はいつでも当院にご相談ください。

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有痛性外脛骨について

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

本日はスポーツ障害の一つである『有痛性外脛骨』についてのお話です。

『有痛性外脛骨』とは・・・

外脛骨は足の舟状骨という骨の内側に存在する過剰骨(普通には無い余分な骨)で、15~20%の人に認められます。思春期の女性や、激しいスポーツを行う方、10歳くらいの若年者にスポーツ障害として数多くみられる疾患の一つですが、成人になって疼痛が発症することも少なくありません。多くは骨の出っ張りが見られるだけですが、これに痛みを伴うような病態を『有痛性外脛骨』と言います。有痛性外脛骨の多くは捻挫を契機として足部内側に疼痛が出現しますが、ときに明らかな誘因がなく痛みが生じることもあります。足部内側には疼痛を伴う骨性の隆起が認められ、偏平足を伴うことがほとんどです。

人間の身体は成長過程で、まずは軟骨の塊ができて、次にその内部が骨化していきます。さらにその過程で近くの骨同士が癒合することがありひとつの骨となることがあります。幼少の頃に舟状骨という足の内側の骨が出来上がる過程で、本来ひとつにまとまるはずの骨が別々に分かれたままになってしまうことで、舟状骨の隣に「外脛骨」ができてしまいます。この外脛骨ができること自体は異常ではなく、通常の事です。しかし、一部の人ではこの外脛骨が痛くなってしまいます

症状的には足の内側アーチの中央部に痛みと腫れ、発赤を伴います。また膨らんだ部位を押すと痛みが出ます。痛い方の足でつま先立ちをすると痛みが出ることが多いです。また歩行時にも痛みを訴えることが多く症状が強いと夜寝ていても痛い、足を少し動かしても痛いなどの症状になることもあります。

外脛骨の分類として、Veitck分類が用いられます。

TypeⅠ:外脛骨が後脛骨筋腱内に存在し、舟状骨とは分離している。

TypeⅡ:舟状骨と線維性に結合。このタイプに痛みが出やすいことが知られています。

TypeⅢ:舟状骨に連続し、一部になっている。

このうち、TypeⅡが疼痛の原因になることが圧倒的に多いです。

なぜ、痛くなってしまうのか?

後脛骨筋腱が舟状骨に付着する部位にあり、後脛骨筋に力が加わると特に刺激が加わり外脛骨と舟状骨の間に炎症が起こり、痛みが生じると考えられています。

有効セルフケアとして、

足のアーチを引き上げる練習(足部内在筋の機能強化)・・・足趾を曲げるというより地面に押し付けるイメージで足のアーチを引き上げます。

足首を前に倒すストレッチ(足関節背屈制限の改善)・・・足関節背屈可動域制限の改善のため、膝を前方へ押し出すように行い、下腿後面をストレッチしてください。膝は足部よりも外側へ行くように意識します。

ふくらはぎを柔らかくする(後脛骨筋・腓骨筋群の柔軟性の改善)

有痛性外脛骨は下腿部の筋肉(後脛骨筋・長腓骨筋・短腓骨筋)などの筋緊張により痛みが出現することがほとんどなのでこの筋肉のケアを日頃からしてあげれば痛みの改善、予防にもつながります。

有痛性外脛骨でお悩みの方はいつでのご相談ください。

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頚椎症性筋萎縮症について

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?

以前来院されていた患者様で珍しい症例だった方をご紹介させていただきます。

心当たりのある方や、症状が似ているなぁと思われた方はいつでもご相談ください。

患者様は女性の方で普段から強い肩凝りを感じていましたが、最近になって肩が痛くて力が入らない、腕が上に挙げられない、痺れる、などの症状が出てきました。当院にて施術を行ってきましたが、なかなか症状が改善せずにいました。そこで一度神経的な問題が無いか整形外科の受診をお薦めしました。整形外科を受診し、診断結果は「頚椎症性筋萎縮症」でした。

「頚椎症性筋萎縮症」とは…

頚椎という首の骨や椎間板等が変形・変性し、脊髄や神経根が圧迫されることによって手足の痛みや痺れが出現し、動きが悪くなることのある病気です。頚椎の椎間板が大きく飛び出せば椎間板ヘルニア、頚椎の後縦靭帯と呼ばれる膜が骨のように変化すれば頚椎後縦靭帯骨化症、頚椎の骨や椎間板が複合的に変形すれば頚椎症と言います。

頚部の神経がこれらの病気によって圧迫・障害される事で、①神経根症、②筋萎縮症、③脊髄症の症状が出てきます。

①神経根症の場合は、手・腕に痛みや痺れが出現します。激痛で夜眠れない方もおられます。頚椎を動かすと手・腕の症状が強くなることが特徴です。

②筋萎縮症の場合は手・腕の筋力低下と筋肉の萎縮が起こります。肩を挙げにくくなる近位型と、指を動かしにくくなる遠位型があります。

③脊髄症の場合は、『ボタンをかけにくくなる』、『お箸で上手に物を掴めなかったり落としたりする』、『字がきれいに書けなくなる』等、主に手を使った器用な動作が困難になります。さらに足の症状として、歩行中に『足がもつれて転倒しそうになる』、『階段等で手すりを持たなければなくなる』ようになります。また、手足の痺れも出てきます。比較的若い方は、かけ足をしにくくなるなどの軽度の症状を自覚出来ますが、高齢者では早期に発症に気づく事が難しい場合があり、症状が進行すると支え無しには歩くことができなくなります。「年のせい」にして気付かれないこともあり、注意が必要です。

頚椎症性筋萎縮症

・肩や上腕の筋力低下を呈する近位型、前腕や手の筋委縮を呈する遠位型がある。

・遠位型は若年性一側上肢筋萎縮(平山病)と呼ばれ、病態は屈曲脊髄症とされ近位型とは異なる。

・近位型が多いので、ここでは近位型の頚椎症性筋萎縮症について述べる。近位型頚椎症性筋萎縮症はKeegan(キーガン)型解離性上肢麻痺、頚椎手術後の発症はC5麻痺と呼ぶことが多い。近位型頚椎症性筋萎縮症のほとんどは、片側の肩の挙上ができないか、挙上困難を訴えて受診する。患者には患側の三角筋のみならず、上腕二頭筋、前腕回外筋の筋力低下も認める。

・約半数に、発症以前の頚椎外傷などの頚部に関する誘因があり、85%に頚部か肩の痛み、上肢の違和感などの前駆症状がある。

・肩の挙上能力がMMTでpoor(2)以下の130例の経験では、男女比は4:1と男性に多く、年齢は平均56±14(17~88歳)、左右差は無く、両側例はまれである。3例(2.3%)。

・原因については脊髄症害、神経根症害説がある。

症状が似ていると思われた方はいつでも当院にご相談ください。

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インターハイ鹿児島県予選!

おはようございます。皆様、お身体の調子はいかがお過ごしでしょうか?
当院では6年前から学校法人川島学園れいめい高等学校の女子バスケットボール部とトレーナー契約を結び、大会期間中のサポート活動であったり、学校の体育館へ出張メンテナンスを行なったりしております。
今年度のチームは2年連続3回目のインターハイ出場および、3年ぶり2回目のウィンターカップ出場、新人戦、南九州4県対抗の鹿児島県内4冠を目指し、日々トレーニングに励んでおります。
令和6年5月25日(土)〜5月28日(火)に第77回鹿児島県高等学校バスケットボール競技大会(全国・九州大会予選)がサンアリーナせんだい、および鹿児島市内高等学校体育館で開催されました。
大田整骨院からは26日(日)は福浦先生と澤山先生が、27日(月)は田中先生が、28日(火)は吉牟田先生がチームに帯同してサポートを行いました。
れいめい高校は、第1シードだった為、大会2日目の26日(日)からの登場でした。2回戦、3回戦、準々決勝と順当に勝ち上がり、迎えた決勝リーグ。ベスト4のチームが総当たりで試合をし、その勝敗に応じて順位が決まります。27日(月)に鳳凰高校との1試合目があり、100対49で勝利しました。翌日28日(火)に2試合目の鹿児島女子高校との試合があり、74対63で勝利し最終戦の鹿児島高校戦を迎えました。お互いに2勝同士で迎えた最終戦、阿久根院の先生達はお昼休憩中に会場に駆けつけ現地で応援しました。序盤から攻め続け、前半リードを大きく広げました。しかし、後半ジリジリと鹿児島高校も追い上げてきました。鹿児島高校を粘っていましたが、追い上げてくる鹿児島高校を振り切り、80対69で最終戦も勝利しました。見事、全勝で優勝を決めて2年連続、3回目のインターハイ出場を決めました。これで、県内4冠のうち、新人戦、南九州4県対抗に続き、インターハイの3冠を取りました。6月15日からは、サンアリーナせんだい、鹿児島県立川内高等学校の体育館で九州大会が開催されます。今回の九州大会ではベスト4を目指し、8月3日から福岡県で開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)では全国で2勝を目標に頑張るそうです。
10月には最後の県大会、ウィンターカップ予選も始まります。3年生にとっては最後の県大会となり今の世代の子たちにとっては初めてのウィンターカップ出場になります。
身体のケアや、体調管理に気をつけて最後まで頑張って欲しいです。

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